ついに初めてのブリーディング

 ブリーディングの研究はしていたけど、ちょっとカラダを動かすだけで滝のように汗が流れる気温が続いてきたので取り掛からずにいた。この日は大型台風が九州西を北上している影響で少し風もあり、とりあえずLynskey GR260から今のワイヤ式ブレーキ一式を外すことにした。互換性のないリアディレイラも交換なので、外す。

 ここまで作業して、汗もあまりかかないので、油圧ブレーキの組み立てに入ることにする。

 まずはブレーキレバーを取り付け。次に前後のホイールを外して前後のブレーキキャリパの取り付け。作業用にホイールを左右逆にして戻そうとするが、フロントはスポークが、リアはスプロケットがキャリパと干渉する。ひとまずリアキャリパは外してリアホイールを左右正しく戻す。フロントはフォーク先端を接地して作業することに。

 インサートのインサートは専用のツールで。ある程度までいくとホースをツールが保持できなくなって滑るが、いったんホースを出すとうまく行く。

 インサートとオリーブを取り付けたホースをレバーにつけようとして気がつく、ハンドルにレバーを取り付けたまま取り付けるのは至難の業だと(失敗1)。いったん外して取り付けてからレバーを元の位置に。
 長さを合わせてホースをカット。同じようにインサートを挿入する。キャリパを取り外してホースを取り付け、キャリパを戻す。が、ここで問題発生。ホースがねじれていてスムーズに取り付けできない(失敗2)。これはワイヤ式ではありえない失敗。一旦締め付けたものを外すのはリスキーだと知ってはいるものの、しょうがない。外して、キャリパを取り付けてから締め直す。

 さていよいよオイルの注入。まずはマニュアル通りにキャリパ側からオイル挿入。エア抜きはそのままシリンジで。なんか第1ステップはうまくいった。一旦閉めてレバーを握っての第2ステップをやっているとなんか具合がおかしい。なんかオイルが染み出している。緩めすぎたか。キャリパの中にエアを吸い込んでしまったか?(失敗3)

 ここで作戦変更。ここからは、すでにオイルもだいぶ詰まっているので循環方式でやってみることにする。逆流防止弁の前後にホースを付けて、入り口はブリーディングニップルに、出口はファネルに。その状態でブレーキレバーを何度も握る、最初のうちは大きな泡が出ていたが、次第にごく微小な泡だけになる。この微小な泡が出なくなるまでやらなければならないのか、それともこれくらいは許容範囲なのかよくわからない。とりあえずこの状態で試してみるしかないだろうと思い、ニップルを閉めて、ホースを外して、前後45度のレバーのエア抜きをして、ファネルをはずしてひとまず試してみることにする。

 スペーサーを挟んでレバーを握ってみる。ピストンが飛び出し、なんかいい感じで握れている。成功。

 ではと、パッドを入れようとして大失敗に気づく。スペーサーはパッドを入れたあとのためのスペーサーなので、このままではパッドが入らない。やってはいけないとわかっている例の失敗をやってしまった(失敗4)。
 いろんなものを使ってピストンを戻す。最終的には大型モンキーレンチの柄まで投入してなんとか広がった。広げるコツはこじるというより金属板を当ててピストンを手前に引くという感じ。しかし今思うと、キャリパを床に置いて、ピストンに金属板を当てて上から体重を掛けたらもっと簡単だったはず。
 ピストンが戻っている最中、ブレーキブラケットの内側に向けてオイルが放物線を描いて放出され、さながら小便のようだった。ブラケットカバーを掛けたままやるとブラケット付近が大変なことになりそう。

 さていよいよホイールを戻す。が、うまくはまらない。隙間は十分のはずなのに。なんどかトライして、おかしいなと思ってキャリパ部分を見たらマウントアダプタが逆向き、140mmと表示されていた(失敗5)。「間違えたらあかん」と思っていたのに間違えて、しかもそれに気が付かないという不覚。

 外して付け替えて、改めてホイールを取り付け。で、レバーを握っていると…、これは大成功やんかいさ。ほっとひと安心。この瞬間、写真を全く撮っていなかったのに気づく。余裕がなかったんやな。

 写真を撮っていなくてがっかりしてモチベーションが落ち、集中力的にもここが限界っぽかったので、本日はこれまで。

 今後に備えて、ブレーキオイル発注。さすがに1リットルは要らんので500ml。あわせてバーテープも。