四国カルストでミステイク

 いきなりオチを。左が計画ルート、右が実際のログ。

 宿の朝食は早くて7時半からと遅めの設定。

 ゆっくり排泄して、8時半過ぎに出発。まずはダム湖の景色を堪能。クルマのほとんど来ない右岸を進む。


 岩屋川渓谷の入り口まできたところで案内板発見。それによるとそこから南に登っていった先の大引割峠のすぐ先から車道が天狗高原まで伸びているらしい。地図にははっきり描かれていなかった道だけど、いけたら楽しそうなので、そっちに進んでいくことにする。
 最初は緩やかな勾配もだんだんきつくなってくる。路面はきれいだけど、まったく自動車が走っていない。止まった自動車は何台か見たけど。
 こんな表示があるので確信を深めながら進む。

 あかんやん。「通り抜けはできんけど、道はあるんちゃうの」と思って歩いて進んでみたが、カーブの先で道はばったり途切れていた。高度870m。

 しょうがないので、RIdeWithGPSの地図なども見ながら下る。ワシ、こんな急なところを登ってきたんかと思うような勾配だった。
 地図によると続いてそうな道。進んでみる。

 だが、埒が明かなそうなので引き返す。
 元の車道まで戻って、再び下って、さっきの標識を確かめる(再掲)。

 あかんやん。いったん隠した跡がある。かといって昔通じていたと思われる道はなかったので、いつかのために作っておいた標識かもしれない。

 気を取り直して右に進む。高度600m。地図によるとこの先が当初の目標地大引割峠らしい。
 左側には立入禁止の看板。どうやら左側が採石場らしい。だんだん厳しくなって、峠手前にはこんな標識も(細かく刻んでいる)。

 やがて峠。高度1,100m。

 峠からは遊歩道が続いている。天狗高原まで約5km。そこを押して歩くのはしんどい。かといって元のとこに戻るのもあれだし、南側に降りてみることにした。
 峠のすぐ先で展望が開けた。

 こちらがわもかなりの激坂。R439手前でついにクルマにすれ違う。オフロード系のクルマで、すれ違いざまに奇声を上げていた。
 R439まで下ると、酷道の名声とは裏腹にきれいな舗装。集落(高度550m)から再び登り始める。距離10km、高度差800m。

 淡々と登り始める。休憩をいれながらいけばいいなと思ってなんどか休憩を入れるが、次の休憩までの距離がどんどん短くなる。必死で漕いでいるのに眠気を感じるので大休憩&補給。

 が、あまり回復はしない。ときおり吹くそよ風がえらい気持ちいい。ということは熱中症?でも涼しさを感じるということはそんなにひどいものでもなさそう。
 最後の2kmほどは、日陰のない斜面ということもあってほぼ押し。それでもなんとか天狗荘到着。

 屋内でお茶とコーラとアクエリアスをいただきながら小1時間休憩。
 そとに出てみるとさっきとはうって変わって、若干肌寒さを感じるほどまで気温は下がっていた。いや、もしかしたらこちらが回復しただけかもしれない。
 撮影ポイントなので一応写真も撮った。

 こちらの案内板は遊歩道と書いてある。

 再スタート。ちゃんと脚が回る。上りも、それなりになんとか走れる。天狗荘からすぐに本日の最高地点があり、そこからは下り。念願の四国カルストの写真も撮りながら下っていく。




 こちらの下りはさほど急勾配ではない。路面もいい。
 途中集落の中で登り返す時に左桃が激しく攣った。止まって治まってから再度漕ぎ出したら攣る。再び絶望に襲われかけたが、ギアを軽くしたら回せるようになった。

 R33まで降りて、自販機休憩&宿に遅れて19時ころになりますの電話。

 いわく「食事は20時までなんで、19時に到着されたらすぐに食事していただくことになります」と。この時点で17時41分、残り19km。平均時速19kmで走ったら18時41分に到着して、汗を流す時間はあるという勘定。しかし仁淀川を遡るんで登り基調で、このコンディション。できるだけのことはやろうと、先を急ぐ。
 とはいえ、途中で気になる風景があったので記念撮影。軍艦岩というらしい。

 到着は18時37分。勝利感。

 食事は少し高いコース。生ビールもちゃんと生ビールの味がした。

furuiwaya.com

 よく眠れた。


案内板の考察

 写真を撮り忘れていたけど、ネット検索したら撮影している方を発見。
www.yamareco.com

https://yamareco.org/modules/yamareco/upimg/144/1449701/1466c18f308bc8245ebd1bd6b51b9338.JPG
 峠からの道、現場では車道の色に塗られているように見えたんだが、この写真だと四国のみちのようにも見える。というか、2種類の道の区別がほとんどつかない状態だというべきかもしれない。
 峠から5kmも押すのはしんどいと考えて下ったけど、よく考えたら整備された遊歩道なんだからそのうち半分くらいは乗車可能だったかもしれない。ただパンツがいつものロングではなくニーだったので突入したらひどいことになっていたかも。それでなくてもこの日両脛と左耳たぶを噛まれて腫れたくらいだから。